春の訪れを告げる 吉野梅まつり

梅の名所として知られる吉野梅園。
豊後梅や青軸梅など5種類・約450本の梅の木が植えられており、毎年２月中旬ごろから花を咲かせる梅の木々が人々を楽しませてくれます。
今回訪れたのは2月14日に開催された「吉野梅まつり」。


まだまだ寒さの衰えないこの日でしたが、吉野梅園では少しだけ早い春が訪れていました。
見渡す限りの梅の木は鮮やかな紅からピンク、白といった可愛らしい花を今まさに咲かせ始めたところ。
溜め込んだ太陽の光が花へと変化していく最中ということで、幹と枝からは生命の力強さも感じます。


吉野梅園の始まりは鎌倉時代にまで遡ります。
福岡県の太宰府天満宮の梅の枝を持ち帰ったことが始まりだと言われ、そこから約800年もの歴史を数えます。
梅園の中でも一際目を引くのは「臥龍梅」。


龍が地に臥した形に見えることからその名が付けられ、樹齢が100年を超えるものも多くあると言われています。
吉野梅園の象徴ともなっているその「臥龍梅」を囲むように様々な催しが行われ、神楽やカラオケなどのにぎやかな音が聞こえてきます。
この日から行われている「吉野梅まつり」は毎年梅の開花に合わせて行われ、今年は2月14日から3月6日までの毎週日曜日に開催されます。

地域に伝わる「吉野棒術」や「臥龍梅太鼓」「臥龍梅音頭」などを交え、梅の開花を祝う伝統行事です。


今年で48回目になるまつりは、その歴史を後世へ伝え、地域の活性化にも繋がっています。
この日も集まった多くの人々が春の息吹に触れていました。
梅の美しさと気高さ。そして、その佇まいから感じる荘厳な空気がこの地を守り続けた誇りと伝統を物語っています。
今年も寒さに負けず花開いた吉野梅園の梅。
一足早い春の訪れをぜひご覧ください。

《地上デジタル放送》
★ＴＯＳテレビ大分　2月28日（日）17：20～
※放送時間が変更されています。ご注意ください。

《各ケーブルテレビ局》
★ＯＣＴ大分ケーブルテレコム
★ＯＣＮ大分ケーブルネットワーク
★ＥＯＳ東大分システム