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差別のない明るい大分市をめざして-12月4日から10日は人権週間-

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12月4日~10日は人権週間です。人権は誰もが生まれながらに持っている大切な権利。
「差別のない街・おおいた」の実現に向けて、大分市では様々な取り組みを行っています。
今年は、部落差別をはじめ、あらゆる差別の撤廃と人権を擁護することを目的とした「大分市あらゆる差別の撤廃及び人権の擁護に関する条例」が制定されてから20年を迎えました。大分市では人権・同和問題の解消に向けた取り組みが行われています。
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大分市では、差別のない明るい大分市をめざして、2004年に策定した「大分市人権教育・啓発基本計画」にもとづき、市民と行政が一体となって人権教育・啓発に取り組んでいます。人権週間にちなみ「おおいた人権フェスティバル」や「人権フォトコテンスト」、「人権講演会」、「旭ふれあい祭アーチ」なども開催されました。そして、私たちの近くにある人権・同和問題を学べる場所、ご存知ですか?2013年にホルトホール大分内にオープンし、今still1201_00021
年で4年目を迎えた、人権啓発センター『ヒューレおおいた』。人権啓発センター ヒューレおおいたは、市民一人ひとりがお互いの人権を尊重し、共に生きる喜びを実感できる地域社会の実現をめざし、同和問題をはじめとする様々な人権問題の解決に向けて、情報の発信、学習、交流の場を提供しています。ヒューレおおいたというのは愛称で、人権啓発の英語表記「ヒューマン ライツ エンライトメント」の頭文字をとって、ヒューレおおいたとしました。
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啓発パネルや各種資料を常設展示しているほか、図書やDVDなどの閲覧や貸し出し、人権相談を行っています。また、学校や企業などを対象とした講座や講演会も実施しています。この日、「ヒューレおおいた」を訪れたのは東大分小学校の5年生、約70人。妊婦擬似(ぎじ)体験や高齢者擬似(ぎじ)体験、人権についての講話を聴くなど、教室とstill1201_00015
は少し違う経験をしました。体験した児童たちも、今まで知らなかった辛さ、大変さを感じたようです。「妊婦さんや高齢者の人が困っていたら気づいて助けてあげたい」そう話してくれた児童たちはこれからもっと優しいひとに成長してくれそうです。また、ヒューレおおいたでは地域や企業等において、人権啓発に取り組むリーダーを対象として、
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8月から計10回、にんげんセミナーを開催。
さらに、8月9日には、大分豊府高等学校演劇部による人間劇を上演しました。これらの活動が、多くの人に「人権・同和問題」を考える、そのきっかけを与えています。
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誰でも利用できる「ヒューレおおいた」。知る、学ぶ。大切なことが分かる身近な場所へぜひお越しください。そして、教育現場における人権・同和教育の取り組みもご紹介します。現在、大分市内の小・中学校では、「人権・同和問題」に関する知的理解と、人権感覚を育む学習を通して、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」ができる子どもの育成に取り組んでいます。坂ノ市で開催されていた「実践交流会」に伺いました。
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小学4年生の教室では、算数の授業中。図形の面積を求めています。解答はひとつですが、解答への導き方はひとつではありません。みんなが意見を出し合います。
大切なことは、自分の意見を伝えること。そして、人の意見を尊重することです。何気ない授業の中でも人権感覚を育んでいることが分かります。そして、6年生の教室では、「保護者へ感謝を伝える会」の内容が話し合われていました。全員で話し合い、司会や記録なども児童が行います。たくさんの意見を出すことも大切です。
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しかし、もっと大切なことは、意見をまとめるためにどうすればいいかを考えること。
自分の意見とみんなの意見・・・。どちらも大切だから、悩み、考えます。
児童たちの表情も、真剣でした。自分の大切さ、他の人の大切さ。みんなで学び合う大分市の子どもたちが、きっと明るい未来を繋いでくれます。そして、子どもだけでなく、私たち大人にも「学び」は必要です。
大分市には、各地域に地区公民館や校区公民館、自治公民館があり、地域の実情(じつじょう)に応じた人権・同和教育の推進が図られています。
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大分南部公民館で行われた人権(じんけん)・同和(どうわ)問題(もんだい)専門(せんもん)講座(こうざ)。そのタイトル、「字は、生きてるしるし」。差別によって学びを奪われた人々。
『もし、文字が読めなかったら、書けなかったら』あなたは、想像したことがありますか?
現在も、日本人の識字率は100%ではありません。当たり前のように文字が読める、書ける。
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そんな当たり前を奪ったのは、「差別」です。
参加した人も「痛感した」「小さな問題ではない」と感じたようです。改めて感じる差別の重さ。私たちが、自らを守るために行動できることがあります。近年、不正な手段を使い、他人の住民票や戸籍を取得し、売買するといった事件が発生しています。売買された住民票などが、身元調査などに利用されたこともあります。このような不正取得を防止・抑制するために、大分市でも『登録型本人通知制度』を行っています。
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大分市では 住民票や戸籍謄本などを本人の代理人や第三者に交付した場合、交付した事実を本人に通知する『登録型本人通知制度』。登録型本人通知制度を利用するには事前登録が必要です。大分市に住民登録をしている方または大分市に本籍を有する方であれば、年齢関係なく、誰でも登録できます。同一世帯者の登録も1枚の用紙でできるよう

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になったので、大切な家族の人権を守るため、世帯単位での登録をおすすめしています。市民課窓口または各支所、明野出張所、旭町文化センター、ヒューレおおいた、地区公民館の窓口で手続きができるので、大切な家族を守るためにもぜひ、『登録型本人通知制度』をご利用ください。
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そして、12月4日(日)には、人権週間にちなんだ行事を開催します。午前10時30分から「佐賀関公民館」で、「人権講演会」を行い、午後1時30分からは、「平和市民公園 能楽堂(のうがくどう)」で、「おおいた人権フェスティバル2016(にせんじゅうろく)」を開催します。ぜひお越しください。人権・同和問題を難しいと捉still1201_00050
えるのではなく、自分自身、大切な家族・友人・身近な人を守るためにまずは差別に気づき、考え、行動していくことが大切です。誰もが生まれながらに持っている権利、人権。「差別のない街・おおいた」を作るのは、私たち一人ひとりの、確かな知識と行動です。
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考えることから、始めてみませんか?
※「いいやん!大分」とは放送日時が異なります。
《地上デジタル放送》
★OBS大分放送 12月3日(土)16:30~
《各ケーブルテレビ局》
★OCT大分ケーブルテレコム
★OCN大分ケーブルネットワーク
★EOS東大分システム

放送:12月3日(土)16:30~ リポーター:財前 真由美

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