参勤交代道路 今市石畳を巡る

江戸時代の肥後街道参勤交代道路として知られる「今市石畳」。かつて幕府勅命を受けた勝海舟が、坂本龍馬を連れてこの石畳を踏み、長崎往還したとも言われています。
番組では、文化財としての価値も高いその石畳の歴史と、１０月２４日に開催された「今市石畳まつり」をご紹介します。

肥後藩主や豊後岡藩主が参勤交代に利用した肥後街道。そのため江戸時代には多くの大名行列がこの石畳を通りました。
１５９６年には、当時の岡藩の藩主、中川秀成が当地を参勤交代路として使うにあたって整備を命じ、宿場町としても栄えました。

当時の名残が残る風情ある石畳の道路は全長６６０ｍあり、散歩道としても最適なこの道は、贅沢な歴史的背景を感じることができます。
そして、地域の文化財を後世に残すために「今市石畳まつり」が、その今市石畳を舞台に開催されています。

神楽などの催し物とあわせ、８０００本の竹灯篭が石畳を徐々にライトアップしていく幻想的な雰囲気に、多くの人が酔いしれていました。
また、実際に参勤交代が行われていた今市地区ならではの「参勤交代かご乗り」体験が行われており、大名行列の中心である籠のなかで御殿様、御姫様気分が味わえるとあって番組内でリポーターも特別に体験。

「県の指定史跡でもある石畳を多くの皆さんに知ってもらい、地域の活性化を目的に開催している」という、実行委員会の佐藤文治会長のお言葉通り、『参勤交代』という教科書や大河ドラマでしか知らない事柄を自分の身を持って経験できる場所は大変貴重です。
この地を初めて訪れたリポーターも当時の様子を思い浮かべながら、歴史ある石畳を踏んでいました。
みなさんも秋深くなってきたこの季節、「今市石畳」で歴史散歩をしてみてはいかがですか？

《地上デジタル放送》
★ＴＯＳテレビ大分　11月1日（日）11：45～
《各ケーブルテレビ局》
★ＯＣＴ大分ケーブルテレコム
★ＯＣＮ大分ケーブルネットワーク
★ＥＯＳ東大分システム